2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

遅まきながら

アーバンボルダラーとしては、週末は岩に行きたい。もうそろそろシーズン入りだなあと思った時に、ふと気がついたのは「実はシーズンもへちまもなかったのではあるまいか」ってこと。 岩に行くことによって岩登りは上達する。ジムで登ることによってジムでの…

Pedestal

基礎、根拠。 *** トレーニングって何だ。何をもってトレーニングというのか。あれだ、あまり考えないでさっさとプッシュした方がいい。しかし気になりだすと落着かないな。 「トレーニングとは、少なくとも何らかの目標に向けてこれまた何らかの原則に基…

カバライオン

指皮は完登付の請求書だ。過払いに注意! ということで。 *** 足に荷重を移してちゃんとした登りかたをしなさいといわれても、すぐにはスタイルを変えられません。デッド好きのジムダラーならなおのこと、岩場に来ていきなりスタティッククライマーにはな…

過程と結果

「大事なのは結果ではなく過程です」 「登れるかどうかじゃない、岩場で仲間と登る時間がたのしいのだ」 そうはいっても完登したいよね、という。もちろん過程は重要ですけれど、俺たちゃ完登したいのだよ。登れても登れなくてもいいなんて境地には、私はま…

パワートレーニング(2)

これまで投稿してきたトレーニング法について、現時点でまとめておこうと思う。なんだかいままでしてきたこととちがう結論になりそうで落着かないが、これからのじぶんに必要なトレーニングだと思って無慈悲にまとめよう。 しかし文字にすると感じが変わるも…

レスト(2)

クライマーは、程度の差はあれ、出し切ることを好む。追い込みすぎて翌日痛みで動けない、平日登りまくって土日ずっと寝たきり、そういうのはザラである。 しかし陰陽相和すということで、レストもやっぱり必要である。 トレーニングの反対は、トレーニング…

ピーキング(2)

トレーニング目標ごとにざっくり分けてみよう。 ・スタミナ(一日中登り続ける、長距離のハイキング、タフネスと呼んだ方が近い?) ・有酸素乳酸系持久力(いわゆる持久力、エンデュランス、とても長い持久系ルート) ・無酸素乳酸系持久力(シングルピッチ…

パブロフの

修業してもしても強くならない。登っても登っても強くならない。それで登る以外のトレーニングを考えだすものの、長続きしないでやめてしまう。 なぜ伸びない? 何が悪い? 何が原因だ? おなじように登っていても、どんどん強くなる奴と、行き詰まる奴とに…

RFD

トレーニングサイトを渉猟していたら、力の立ち上がり率(RFD)という指標を見つけた。これってわれわれのいうところの接触筋力(Contact Strength)と同義なのだろうか。どうやって高めるか、さっそく読んでみたら、ボックスジャンプとかダッシュをしなさい…

ピーキング(1)

動画共有サイトでクライマーのトレーニングを調べたり、身近な修羅に話を聞いたりしてみても、各々てんでバラバラなことをしているように見える。 共通点があるとすれば、ピリオダイゼーションを意識していることくらいだが、とはいえこれにしても、以前書い…

たしかに

「ねえねえ、岩なんて登って何がたのしいの? 痛いし、辛いし、登りたいなら反対側から行けばいいじゃん」 「力を強いて取り出すのがたのしいんよ」 「?」 「ふだん50しか出ないものを、どうにか70とか80まで取り出す。自分の中の見えない資源にアクセスす…

ストレスマネジメント

つきつめると己を知れということかね。クライミングだけの話ではなくなってくるようでもある。 クライミングするだけで強くなっているうちは、ほかに何もしなくていい。それでどこまでもいくのが理想だ。それで赴くままに登りこんでどこかで行き詰まって、ト…

減量、ダイエット(6)

減量ばなしのつづき。成人男性の体重×18というのが1日の最低限のカロリーであり、またどんなに体重が軽くても1日1,000キロカロリーより減らさない、この2点を忘れるな、とどこかで読んだ。 それで思ったのだけど、そんなに減らしませんよね。これらが重要と…

Caffeinated People

カフェインは一時的にアデノシンの受容を阻害する。アデノシンはリラックスしたり眠りにつくときなどに出る化学物質で、アデノシンをブロックすると、代わりにドーパミンやアドレナリンが脳の受容体とくっつく。 とくにアドレナリンはバトル用のホルモンで、…

景気

それは期待感の演出である。いやその、景気づけに何飲もうか、という話。 *** 【エナジードリンク】:エネジャイズされるためのもの。 【スポーツドリンク】:スポーツ時に適した飲料。 他に栄養ドリンクもありますね。これは医薬部外品。 スポーツ時に必…

トレーニングプログラム(2)

それはそうと、欧米のクライマーたちがウェイトを好むのは何でなんだろうな。フレームがデカいから、それなりの筋量が要るということなのか。ただの筋トレ好きなんじゃないかという気がするのだけれどどうなんだろう。謎である。 デッドリフトなんかは取り入…

ボルダーキャンパス

こないだすこし触れた、ボルダー課題を使ったキャンパシングに関する補足。 ボルダーキャンパスはパワートレーニングだからスピードが大事になる。5秒くらいでスパスパ行く(ロックオフを鍛えるときは例外)。ポジティブなホールドを選んで、前傾壁で、3〜5…

持久力(2)

シングルピッチのスポートやボルダリングは無酸素運動で、エネルギー産生としては乳酸系となる。無酸素と言われると「息しないのか」と思ってしまうがそうではなくて、酸素の量が足りなくなる位の高強度という意味だそうです。 ビッグウォールや、ものすごく…

Catch a Cold

暑い日がつづくので、せめて気持だけでも涼しくしようという、そんな話。 *** 秋の終わりとか冬のど真ん中とか春先とか、寒すぎるとわかっているのにとりあえず出かけて、かじかむ手で雪をおろして帰ってくる。よくあることだ。 岩場に行ったというより、…

おお肘に慈悲を

肘痛の原因はいろいろ考えられる。われわれはもっぱら掴むから、屈筋群が発達しすぎて固まる一方、伸筋群が相対的に弱くなるとかそういうの。 一般に掴む力というものは、手首を35°背屈した時が最大になるといわれている。握力を計っている人の手首の角度を…

トレーニングプログラム(1)

9時5時リーマンクライマーのトレーニングプログラムについて考える。 マアあれです、トレーニングプランなんてものは考えている時がいちばん面白くて、やりはじめると大抵は頓挫するものだ。紙の上で文字にして「これはいける!」と思っても、始めてみると急…

オーバートレーニング

トレーニングは限界を引き上げるために行われる。ゆえに疲れたり、筋肉痛になったりする。身体が適応したら、少しだけ負荷を上げる。また疲れる。身体が頑張って適応する。また負荷を上げる。以下繰り返し。 こんな風に漸進的に負荷を上げていくのがトレーニ…