RFD

 トレーニングサイトを渉猟していたら、力の立ち上がり率(RFD)という指標を見つけた。これってわれわれのいうところの接触筋力(Contact Strength)と同義なのだろうか。どうやって高めるか、さっそく読んでみたら、ボックスジャンプとかダッシュをしなさい、などと言っている。やはり似たような動きを全力で行うくらいしか方法はないみたいだ。

 

 なお、軽い負荷で爆発的に拳上する動きはRFDを高めるのに良いらしい。パワー=筋力×スピードと捉えた時に、筋力自体を上げるとスピードが落ちて、結果的にパワーがあまり上がらないというのは、重いものを扱う競技にはとくに当てはまりそうである。対して自重を扱うクライミングはどうか。筋力を上げるためにバルクアップすると自重が増えてスピードが落ちることはありそうだから、筋力といっても動員率にフォーカスした方がやはり適切なようだ。これは大抵のクライマーが直観的に理解していることでもあると思う。

 

 それでとくに上体のRFDを高めるにはどうすればいいのかといったら、これはやはりリバースダブルダイノになるのだろうな。ボックスジャンプはプライオメトリクスで、プライオメトリクスをクライミングっぽくトレーニングしようとしたらこれになるもの。つくづくギュリッヒという人は凄いと思う。というか先人エライ。ハンパない。

 

 ちなみに下半身の場合は、スクワットジャンプとかでいい気がするが、さらに言うと距離出しの要るランジかなあ。比較的跳びやすいホールドから、悪すぎないホールドへのダブルダイノなどは、上肢下肢ともにRFDを鍛えられそうで良いかと思う。地上付近からトライすれば腰への負担も許容範囲に収まるだろう。

 

 と、こんなことを考えていたら、その昔ジムの常連に「ランジは総合科目だ」「ランジは気合じゃない、技術だ」と言われたのを思い出した。たまには跳ぶか〜!