Pedestal

 基礎、根拠。

 

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 トレーニングって何だ。何をもってトレーニングというのか。あれだ、あまり考えないでさっさとプッシュした方がいい。しかし気になりだすと落着かないな。

 

 「トレーニングとは、少なくとも何らかの目標に向けてこれまた何らかの原則に基づくプランを継続的に実行することである」と、ひとまずそう言い放とう。それに加えてトレーニングの周辺に存在するいくつかの原則を思いつくまま列挙して、どうなるものか見てみよう。

 

・計画を立てて実行する

・自分なりの目的をもって行う

・記録をつける

・身体の声を聴く

・トレーニングとパフォーマンスのちがいを理解している

・強度に応じてレストをとる(よく眠る、きちんとごはんを食べる、節制する、etc.)

・フィジカルの鍛錬を全体の1/4までにとどめている

 

 「ガムシャラでなくかしこくトレーニングしよう」、正論だ。とはいうものの、かしこくスマートにものごとを達成することに囚われすぎるのも何だかなあ。ハードにトライすることを忘れては「画竜点睛を欠く」である。

 

 あらゆるトレーニングプランの前提、それは頑張ることである。スマートなトレーニングだからといって楽できるわけではない。早く効率的に強くなることができるだけだ。そもそも、どうしてそんなに急いで強くなりたいのかも、併せて自問していいことがらである。脇道にそれて失敗することからも学びはあるし、あれこれじぶんで試行錯誤するのは大切なように思う。このときに求められるのは強さよりもこころの柔軟さで、こうなってくるともうトレーニングの話だけにとどまらない。

 

 計画はできるだけ単純に、できるだけハードにプッシュする、この2点が守れていれば、そうそう迷いの森にまぎれこんだりはしないと、そう思う。