おお肘に慈悲を

 肘痛の原因はいろいろ考えられる。われわれはもっぱら掴むから、屈筋群が発達しすぎて固まる一方、伸筋群が相対的に弱くなるとかそういうの。

 

 一般に掴む力というものは、手首を35°背屈した時が最大になるといわれている。握力を計っている人の手首の角度をみると、たしかにそんな感じになっている。

 もちろん掴む対象によるので、聞き流しておけばいいのやが、これをさらに背屈させてくると、弱っている伸筋群にけっこうな負荷がかかってくるようである。

 

 で、どうやって治すか。ストレッチや拮抗筋へのアプローチやマッサージなどが考えられるが、なんせ身体は連動しているから、局所的にチョチョイと治すというわけにいかぬようである。残念ながら。

 

 「それは重々わかっているけど、明日も明後日も登りたいし、てっとりばやく痛くなくなるものないかドラえもん」ということで、セラバンド社が出しているフレックスバーを勧めます。私の肘の内側痛はこれで治った。細かい理屈は知らんが、それほど高いものでもないし、試す価値はあると思う。

 

 外側痛に効くかどうかは、なったことがないのでワカリマセン。悪しからず。

 

P.S. 2023年2月時点、クライミングとは関係のないところで肘の外側痛になったので使ってみているが、残念ながら劇的には効いていない。以上、追加連絡。