Moving Meditation

 トレーニングプランがどうしても必要な期間にわたって実行できないので、トレーニングと考えるのはやめて「壁の中にいる時間を増やす」ことにした。起きている時間のうちでクライミングの動きをする割合を増やしていったら、登る用の身体にならんかな。すなわち登りを歩いたり坐ったりするレベルまで日常化する。したがって入念なアップもやめている。オイオイ大丈夫かよ。

 

 きわめて非アスリート的だけれど、それもそのはず、己はサラリーマンなのです。じぶんをアマチュアアスリートだと思い定められない、それこそがトレーニングを継続できない根本的な要因なのかもしれないな。そんなわけでこの2か月ほどサラリーマン的なアプローチを試みている。

 

 ちなみにこれまた昔読んだプロクライマーのインタビューで、トレーニングの指針のなかに「週のトレーニング時間が15時間を超えないように」というのがあった。1日2時間毎日登りつづけたとしても週14時間、それもトレーニングと呼べないような強度なら、もはやレストもいらんわな。

 

 とはいえ無目的に登りつづけても意味がないから、指の本数を減らしてみたり、足腰の動きに注意を払ったり、小指主導から人さし指主導にしてみたり、高い位置でホールドをとってから脇を絞ってみたり、強いていつもとちがう動きをしてみている。

 

 フォーム練習以前の気づき練。良いフォームに気づくための、動きの引き出しを整理して並びかえるための練習。まあしかし練習ととらえるとまたつづけられなくなりそうだから、ただ「壁の中にいる」と考えることにしよう。

 

 調子、ですか? ちがいがでるか、つづけられるだけつづけてみるか〜。