つまるところ、理想の沈下速度も沈下姿勢も、状況しだいである。おおまかな傾向があるだけだ。
曳き釣りであれば姿勢は水平にちかく、半笠が好ましい。沈める釣りであれば、やや頭下がりで、全笠がのぞましい。
ボトムがあらければ半笠が優位になるし、ウィードのおおいときも同様である。とはいえ、ユニチカの杉原名人のいうとおり「ウィードレスはイカレス」なので、やはり塩梅になってくる。
流れがはやいときはのせて釣るか、ディープタイプにしてまけないようにする。号数をあげるとボディサイズも大きくなるので、潮に流されやすくもなる。
シャクリのときにエギを手まえに来させたくなければ、山川型などのたかく跳ねあがるタイプのエギをつかうか、ラインスラックをつかってしゃくる。あるいは払い出しの潮をさがす。
エギのサイズは3.5号を中心に3~4号があればいい。ラインはPE0.4号、メーカーによって強度はバラつくが、リーダーはフロロ1.2~1.5号が限界だとおもう。12本縒りなら1.75号までつかえるかもしれない。要継続確認。
8本撚りの0.4号にリーダー1.5号、そうでなければ1.2号が穏当なようにおもう。ただしそれだと磯ではツラい。PEが0.6号なら、リーダーは2号をつかえるだろうが、そのぶん飛距離や感度は犠牲になる。
サヨリ用の0.1号まで試したが、結論、細糸にしてもせいぜい0.4号まで。エギは3.5号中心でいい。4号のほうが釣りはしやすい。
ひととおり投げてイカの反応がなければ半笠にしてボトムを攻める。掛かる確率が半分でも、アタリがないと集中力がつづかなくなる。何よりトラブルフリーで釣ることを優先したい。
畢竟、もろもろ加味すると、エギングでは、軽いもの、つまり2.5~3号を極細糸でとばすよりは、3.5~4号を0.4以上のラインでとばしたほうがベターなのではないかとおもう。
とはいえ、0.4号にリーダー1.5号でも4号エギだといずれシャクリ切れするリスクがある。せめて結び目にウキ止めをいれるか、0.5号以上をつかうか。要継続検証。
それにしても、さいきん勝負を急ぎすぎているのかも。やはりスローシンキングでネチネチ釣るほうがいいのか。それとも群れがもう浅場にいないのか。むつかしい。