秋イカ考4

 今日も早朝から磯に出かけたものの、アオリ2杯で厳しい。青物師は2名。そちらも芳しくなかったもよう。サヨリは湧いていなかった。

 

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 イカ釣りも3シーズンめに入ったので、そろそろ現状の整理。

 

 順序としては

 

1 投げる場所

 

2 使うエギ

 

3 誘いかた

 

4 アタリのとりかた

 

5 合わせかた

 

 かと思う。1と2は一応のめどがついた。3から5はすぐにはうまくならないが、イカが浅場にいて、台風がこないうちに格好をつけたいところ。

 

 あとはタックルだろうか。近所のタックルベリーに「モンキースティックスペシャル 96サーフ」という竿がお値段9,000円で売っていて、迷っていたらすぐに売れてしまった。天龍のエギングロッドもあったのだが、これまたアッという間に売り場から消失した。

 

 古本もそうだが、こういうのはたとえ結果がハズレにおわったとしても、ピンときたときに買うしかないのだよな。覆水盆に返らず。こぼれたミルクに泣かないで。

 

 ・・・まあいい、釣れる範囲をまず釣れるようになって、長竿についてはそれから考えよう。ヒラメ調査はタコ竿でごまかそう。

 

 リールは2500番をつかうとして、ラインシステムはいったんPE0.4号のフロロカーボン1.5号でいく。水深はないのでPEはフロートタイプ、8本撚りより財布に優しい4本撚りで十分。磯がらみのサーフなので、根ズレを考えるとかえって都合がいい。アタリがとれないので、ラインマーキングが入っているものを選んでみよう。

 

 昨シーズンと変わったのは、堤防の基礎とサーフ狙いをおぼえた点。堤防の釣りに関しては、近所の大場所でもつかえそうな気がしている。来シーズンは機会があれば試してみたい。

 

 サーフについては

 

・根まわり

 

・海藻まわり

 

・砂質の境目

 

・カケアガリ

 

・離岸流等の潮流の変化

 

・ちょっとした流れこみ

 

 あたりが狙いどころになりそう。瀬戸内海では離岸流は発生しにくいし、サーフのイカは回遊メインであると考えると、粘るよりはランガン向きのポイントかと思われる。

 

 エギはいろいろ試してみたが、現状、3号と3.5号があればいい。主なポイントは遠浅のサーフと磯場なので、シャローとノーマル、半笠と全笠があればとりあえず無問題。

 

 どうやら「潮の流れに対してちょうどいいエギを選ぶ」というのが非常に重要らしい。浅瀬だからSSだけあればいいというわけにはいかない。潮に流されやすくなるし、クイックに動かしづらくなるし、アピールも弱くなるし、軽いので飛距離も落ちる。

 

 要は釣りのテンポがゆっくりになるので、ポイントをチェックするスピードがおそくなる。そうなるとイカとの遭遇率も下がりがちになる。

 

 エギを重くすれば上の事象は解消されるが、そのかわりすぐに沈んでしまうので、食わせの時間はみじかくなる。さりとてカーブフォールをつかうとすぐに手前に寄ってきてしまうというジレンマ。

 

 シャローでちょっとした流れに乗せて食わせたり、ピンポイントに落として抱かせたり、障害物の上を長く引きたいならSかSSだし、ポイントの速やかなチェックやリアクション狙いなら重さを生かしたキビキビした動きが役立つ。ポイントが遠いこともあるし、近距離であまりにも反応がなかったら、やはり少しは沖へ投げたくなる。

 

 いまのところいえそうなのは、浅瀬の釣りで大型も狙わないので、ディープタイプと4号以上が出てこないということくらい。とはいえ、それにしたところで、シルエットを変えずに飛距離を伸ばしたいとか、ピンポイントで大きなエギを飛ばしてゆっくり沈めたいとか、持っていればつかいどころはあるだろうと思う。

 

 ラインを変えても沈み具合は変わるが、それよりはエギを変えるほうがはるかにてっとりばやい。それも、オモリを着脱するよりかは、最初から異なるタイプのエギを用意したほうが世話がない。エギの種類がこれだけたくさんある理由が、3シーズンめにしてようやく肚に落ちた。

 

 もうしばらく釣ってみて、来シーズンがおわるころには一応の形をつくりたい。最終的には晩秋か夏の大型イカを、シーズンの両端で釣れれば何もいうことはない。

 

 ひとまず今季は50杯。来年は100杯を目指そう。