腹癒せ

 覚えると使ってみたくなる、というだけの話。

 

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 今朝のイカは1バラシ。良型が1杯チェイスしてくるもサイトは失敗。小タコが3杯。

 

 とうとう爆風と波がやってきた。こうなると途端に何をしているのかわからなくなる。秋タコが始まっていることはわかったけれど、それにしても、ねえ。

 

 海況が悪くなるとシャロータイプが裏目に出てしまう。潮に流されやすく、沈みにくいのだ。逆に浮き上がりやすさを利用して、ボトムに張りつかれることなく小タコを釣ることができた。

 とはいえ、これも早朝のタコが高活性だったからできただけで、ボトムコンタクトがソフトである以上、ルアー自体のアピールは弱いのではないかと思う。

 

 つまるところエギはシャロータイプだけではダメで、ノーマルも必要であるという、例によって普通の結論になってしまった。

 

 ラインに関しては、極細にすると飛距離は出るし、ノイズも減るしで、釣りの精度が上がるのは確か。0.2号を0.1号にしてもそれと分かるくらいには違いが出る。

 逆にタコ釣り用の1.5号PEに5号フロロという組み合わせで、激流と強い横風の中エギを投げてみたら、PEが風で引っ張られて、水中でも流れに押されて、どうにもならなかった。

 

 極細糸の弱点は、なんといっても根ズレやその他のちょっとしたことで道糸から切れてしまうこと。切れない限りはすこぶる快適なのだけど。

 いったん0.4号で釣りを組み立てて、最終的には0.3号から場所によって0.2号、ジャンボサヨリと兼用するような形に持っていきたい。要はポイントの地形を把握できていれば問題ない筈で、新規ポイントの地形をもう少しつかめればできる筈。数釣りの盛期なら底を切っても十分穫れる筈。オイオイ、いま「筈」って何回言った?

 

 なお、シンキングPEを使っても、爆風と波の前ではどうしようもない。糸自体が細いのだから、風に勝てるわけがないのだ。水中のライン角度のせいで、シャクったときにエギが手前に来やすくなるので、波や風で余分な糸が出がちで、ただでさえラインスラックを巻き取りたくなるサーフでは、相性はあまり良くないかもしれん。

 強風下でスラックを出しながら釣りをコントロールするのは、少なくとも今の筆者の技量では無理。これでスラックジャークなどしようものなら、ラインを穂先に絡めて竿を折る未来しか見えない。

 

 条件が悪くなったら容赦なくエギを重くして、とにかくラインを出さないようにして、エギの動きも小さくして、糸をできる限り張るしかない。要は悪条件下では晴天無風と同じような釣果を期待してはいけない。

 自分にコントロールできる範囲が著しく狭いことを受け容れて、その中で丁寧にできることをする。パフォーマンスを維持するよう努める。クライミングと一緒だな。

 

 以上、報告終わり! では悔しいので、昼下がりの干潮時に風裏の磯奥に入って再度イカ探し。磯の角では、潮流に乗せながら根掛かりしないように食わせの間を取るのと、本流の脇をシャロータイプでゆっくり通すことを意識してみた。結果は3杯。

 釣れる範囲を丁寧に釣ることを心がけたら、バラシは減った。ただし軒並みサイズダウン。理由は不明。

 実際、イカはいるのである。誘いと食わせの間を適切に与えることができていないだけだ。要はヘタクソなのですな。

 

 現状、磯奥のスリットから扇状に投げるとき、潮流にやられてボトムの形状がイマイチわかっていないせいで、いきなり手探りになってしまう。手前でやたらエギをロストしやすい場所がいくつかあって、これが意地の悪い岩なのか、よくわからない。いずれにしても高低差があるので、ポイントでもあるような気はしている。

 

 タコタックルでチェックを兼ねてボトムを引いた方がいい、わかっちゃいるけどついつい後回しにしてしまう。参るねえ。