秋イカ考1

 3号で釣れないので、今年は2.5号をよく使っている。1.8号もやってみたら、確かに釣れる。しかし水押しが弱くて、水中でのコントロールも難しく感じる。

 

 ちょこちょことトウィッチして、落として食わせる、みたいなイメージで使っているが、これだったらメバル用のシンキングペンシルでも釣れるんじゃないか。そういやこないだ港で拾ったな。

 

 とにかくバラすので合わせもおっかなびっくりになって、ますます悪循環になっている。滅多に釣れないから、アタリが出たときにどうしても釣りたくて、それでバラすと茫然自失としてしまう。墨を吐かれてポイントが潰れるとなればなおさらである。

 

 岩でも釣りでも困ったときは動画視聴、という軟弱なことをしていたら、ユニチカ杉原正浩氏が「釣れたイカの眉間にカンナが刺さっているときは下から抱いてきている」と語っていた。また「電撃合わせは否定しないが、自分はあまりしない」とのこと。竿で聞いて、重さが乗ったと感じたらそれから合わせるとのこと。抱き方が甘くて外れたときに、墨を吐かれたらチャンスがなくなるが、それを少しでも防ぐため、という趣旨に聞こえた。

 

 イカがエギを抱くその仕方をどう考えたらいいか、よくわからんが、まあサイトで見ていると大抵は後ろから追っかけてきて持って行くようである。エギを抱くパターンとしては

 

1 下から浮き上がるか

2 横からあるいは斜め後方から来るか

3 上方から襲いかかるか

 

 くらいだろうか。このうち、1と3は合わせる方向が反対になりはしないか。3に対して竿を立てて合わせたら外れてしまわないか。そして1か3かはサイトでなければ予測できないんじゃないのと思ってしまう。

 

 いや、ズル引きだったら否応なく3になるか。あるいは釣って、掛かりを見て、傾向を予測するのだろうか。あるいはアタリの出方で判別できるのか。わからん。こっちは1杯釣るのがやっとだから、その1杯目をどう合わせるかが死活問題である。

 

 浅場で釣っているから、3が多そうだ。しかしサイトで見ていると1も結構あると感じる。1がいわゆるスタンダードな釣れ方とされていて、竿を立ててフッキングすると、カンナが下がってイカの眉間に刺さるということらしい。

 

 現状、シャクって水平移動、みたいな形がいちばんわかりやすく釣れてくれるように感じる。浅瀬だとフォールさせても時間が足りずにすぐ底についてしまうし。

 ン、だからシャロータイプを使うのか?

 

 

 まったく、エギングもクライミングと一緒で考えることが多い。シャローを使うと釣り自体がスローになるし、エギのコントロールも難しくなるからツライですよダンナ。何せ激流で流されますし、風と波はもはやデフォルトと思っていいくらいなんですぜ。

 

 まあでも近所の釣り場はほとんど浅瀬だし、手持ちのポイントも少ないし、シャローで丁寧にやるしかないのかもしれない。

 

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 「OK、それでいこう」と思ったらまた別の動画で「逆に素早く沈下すると反応するケースもある」と言われて途方に暮れている。

 まったく、動画の言うことをいちいち聞いていたら、早晩部屋の中がエギで埋まりそうである。