烏賊餌木考2

 ローカル釣り計画メモ。来年は磯のシャローがおわった10月中旬の朝まずめは木材港にいき、アオリイカのついでに波止内側を狙ってコウイカをさがす。下旬になったら秋タコを集中的に獲る。

 

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 だんだんと釣りよりもエギを探すことのほうがおもしろくなりだしている。よくある目的と手段のすり替わりである。際限のないずらし、脇道への逸れつづけ、増えつづける分岐。人生の隘路にまぎれこんでしまわないよう、注意しなくちゃならない、なんて。もはや趣味とは程度の差はあれそういうものなのではないかとさえ思いはじめている。

 

 さいきん入手したエギはYAMASHITAのH型とYOZURIのゆっくり君。過渡期の形状の工夫といったものが見てとれる。勿体ないのでひとつはパッケージのままのこしておくつもりでいる。

 

 そうそう、前回見つけたオモリ一体型のエギは、ズル引きで使ったらアッという間にお腹の布が破れてしまった。オモリが底にあたる形状でないといかんのね。そりゃそうか。

 

 潔く布をとっぱらってしまえばよさそうに思えるが、布なしエギはいろいろなメーカーから出ては消えをくりかえしているようだから、どうしても人気がないのだろう。ほんとうに釣れないのかどうかは不明である。実際、大昔のエギは焼きを入れた木でできており、布はなかったようである。

 

 タコエギは布なし製品が普通にあるが、これもイカとタコでは吸盤の構造がちがうようなのでなんともいえない。某テレビ番組によれば、タコは吸盤で真空状態をつくって吸着するそうである。したがってエギも表面がツルツルの方がいいという理屈なのだろう、きっと。

 

 イカの触腕の仕組みについては詳しくわからないけれども、この伝で行くと、ギザギザしたもので掴むから掴まれるほうもザラついていた方がいいということで、布が巻かれたものと推察される。あるいは色をつけやすいからかもわからない。

 

 以上、考察おわり。