イージーさにつられて

 たのしいほうへ流れていっている。I’m just one of those fun-loving people... so what?

 

 ラクなのはいい、快適にイージーに登る日があっていい、だけども、それだけでは先に行けんのよ、とじぶんにいいつづけて久しい。おなじレベルに居つづけようとするのは、これはもう習慣というより身体の本能的な傾向のようにすら思える。代謝を適度に保って、脂肪を十分に蓄えて、適度に活動する、こう書いている時点で「うんまあなんていうか安全だよね」と思うもの。これを破って、気持ちと身体に向けて現状より強度の高い動きを長時間おこなうよう申し渡すというのは、これはやはり容易ではない。

 

 それでどうするかって? プッシュするのやね。これがその、もうとにかくパンプするまでヘトヘトになるまで身体を追い込むとか、そういう方向にいきがちで、だからトレーニング記事など読むと「質と量とトレーニング期間と回復について考えましょう」なんて書いてある。

 

 でも、そんなことを考えていろいろ工夫して失敗して数年たって思うのは、もうとにかく単純にトレーニングしまくること自体が容易でなくなっているってこと。ヘトヘトになるまで追い込めなくなっている。翌日起き上がるのが辛くなるまで登るということが、できなくなっている。

 

 パートタイムクライマーとしての精神の危機を感じる。どうすりゃいいんだ。参るねえ。