今日の形の自転車が考案されたのは1884年のことで、当時は金持ちの玩具であった。そのころは前後の車輪の大きさのちがう自転車がペニー・ファージングやハイホイーラーなどとよばれて流行しており、そちらの方がスピードが出ると考えられていた。現代風の自転車はローバーといい、安全型自転車という位置づけだったそうだ。
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久方ぶりに自転車のはなし。すっかり山からも岩からも遠ざかって、フィジカルもへにゃへにゃになっている。家人がGoogleマップでちかくの山に公園をみつけたので―峰山公園という―、偵察がてら久しぶりに自転車に乗ってでかけてきた。
結果、遠見山より登りやすく、屋島よりみじかい。いまのじぶんにちょうどいい。道もよく、頂上の公園もひろく、遊具も充実していて、何ならキャンプやバーベキューサイトも併設されている。「小さい頃にこういうのがあったなあ」という施設が現在も立派に稼働していた。
大広場には藤棚があって花がまだのこっていた。桜もあちこちに植わっていたので、花見にもよさそう。つくづく、さぬきはいいところである。
周囲に古墳群があるのもいい。折角なので手近な石室に入ってきた。天井が高く、湿気もなくて、すごしよさそうだった。
マンションにもどって管理人さんと話していたら、南のほうにキンブチ公園というのもあるそうだ。これも偵察してこよう。
P.S. 近所のオーベルジュの入口にハイホイーラーが置かれているのを見かけた。サビサビだったから飾りものだろうが、ほんとうに、ここではいろんなものがみつかる。