Sense of Wonder

 先日、息子が水平の世界を認識した。やおら首をもちあげたかと思うと不思議そうにあたりを見て、次の瞬間、首の重みで回転して床に頭をごちんとぶつけて、吃驚して泣いた。

 

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 新たな道具を得て、せっかくゲルゲハントに出たというのに、どうやら時期が去ってしまったらしい。去年もそうだったが、8月ごろにいったん釣れて、しばらく落着いて、それから10月の小タコシーズンに入る。たんなる偶然なのか、わからない。

 

 偶然といえば、この間たまたまTVをつけていたらタコの生態に関する番組をやっていてそれで知ったのだけれど、タコというのは生後1ヶ月だとものすごく小さいのですね。色も透明で、海底ですごすのではなく、水中のプランクトンを食べるのだそうである。

 

 タコの寿命は2~3年といわれていることを考えると、小タコサイズになるのに、少なく見積もっても2か月くらいはかかるんじゃないかという気がする。

 

 親タコが5月下旬くらいから浅場にやってくるとして、産卵がおわったあとはどこへ行くのだろう。水温が高ければ浅場にいつづけるのだろうか。だとすれば夏場から秋にかけて一貫して釣れないと辻褄があわないが、実際はそういう感じでもない。

 

 産卵後、卵を守っているは雌が捕食活動をしないから、その時期を釣れにくく感じるのだろうか。そういえばこれまで釣り上げたゲルゲは3体とも雄だった。

 

 あるいは、カニの脱皮がぼちぼちおわって、このポイントが前ほど蛸にとって魅力的でなくなっているのだろうか。それとも、今日はポイント付近にブイが浮いていたから、そちらの蛸壺に入ってしまったのか。

 

 秋タコ漁のハシリが今頃なのか、漁師さんがこのポイントに壺を入れる時期がちょうどいまごろなのか、このへんもまだうまく整理できていない。漁協の情報によれば、半島の秋タコ漁は10月からだったはずなんだけどなあ。

 

 そうそう、これも前述のTV番組で知ったのだけれど、13番目の吸盤が大きいのが雄なのだそうだ。これまでずっと吸盤がガチャガチャしているのが雄だと思っていたが、これで正確な判別ができそうである。

 

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 なお、ベイトリールは数投であっさりバックラッシュ。巻きは劇的に軽くなって、いい感じではあったので、どうにか投げられるように練習しよう。その前にリールにひと通り注油したほうがよさそうである。

 

 そして、これまたいまごろ気づいたのだが、フォアグリップにすると疲れがぜんぜんちがう。これならからだを痛めずに長時間釣りができそうだ。

 以上、連絡おわり。