毎週毎週おんなじようにプッシュして、いつまでもプラトーから抜け出せない。そんなとき、少し何かを変えることができれば、伸びる筈なのだ。
気まぐれに未知の岩場に出かけたり、ジムでも「今日はモチ高いからいつも触らないヤバい課題に取り組もう」となったり、そんな風任せの気分任せであっても、続けていればちょっとずつ強くなる。
だったらもう少し組織だって刺激を変えてみたらもっといいんじゃないか。
トレーニングの最適化を考えるとき、その黄金律は「時に応じてふさわしいトレーニングを行うこと」である。そりゃ、そうだ。何週間か何か月か知らないが、ひとつの分野を向上させたければ、それに注力すべきだ。ここでいろんなことに同時に手を出すと迷いの森に入ってしまう。あぶはちとらず、というやつ。
数週間も同じこと出来ない? ほんなら1週間ごとに焦点をあてる分野をスイッチするのはどうか。E・ホースト的にはイマイチかもしれないが、同じことを延々繰り返すよりはマシだろう。繰り返しを避ければ蓄積疲労も減るから、結果としてわれわれの嫌いなレストも減らせると、そういうことにならないか。
ひょっとして、連登しても怪我しないで強くなる奴は、身体に対するセンサーが鋭くて、常に比較的疲れていない部分を無意識のうちに鍛練しているのではあるまいか。以前に触れた「よりニュアンスに富んだトレーニング」を地で行っているわけだから、それは強くなるわなあ。
やれやれ、道遠し。