指(7)(to do or)

 指トレについて検索をはじめたが最後、広大なネットの際限なき考察の波にのまれて、見たこともないところまで押し流されてしまう。指のことを気にしたことのないクライマーはまあ、いないものな。

 

 とはいえ情報を共有して更新していくことは大事だからがんばってバタバタしよう。そのうち上手に泳げるようになるはずだ。

 

 指トレは当然にヤバみあふれる鍛練だから、入念なウォームアップが最優先である。最低10分、イージーなクライミング、ウェイト、自重エクササイズ、それからリストカールだのハンドグリッパーだの手のエクササイズがきて、最後にジャグにぶら下がる。億劫だなあ。

 

 4秒以上ぶら下がれないようなら怪我のリスクがある。10秒以上ぶら下がれるならかんたんすぎる。スイートスポットは6秒前後。はじめての人はこまかいことは考えない。プラトーになるまで継続してから変数をいじる。

 

 つづいてフィンガーボードトレで荷重を減らすための方法。片足をついたり椅子を置いたりするのは面倒である。カウンターウェイトはもっと面倒。なので片手だけマシなホールドをつかう。

 

 目的は強くなることで、パンプすることではない。指トレは疲労感とは無縁であるべきかと思われる。弱点または目標課題に必要な指力を鍛えるのが本筋である。

 

 ポジションはひとまずオープン、ハーフクリンプ、クリンプの3種で。ピンチは重要だけど、ピンチブロック等をつかったほうがベターな気がする。ぶら下がりで実施する場合、とりつけかたによっては手首などを痛めやすい、とどこかで読んだ記憶がある。

 

 何せ進歩には時間がかかる。毎日ぶら下がるのは推奨しない。はじめのうちは週2回くらいで十分だと思う。イメージとしては農業みたいなものか。播種、育成、待機。促成栽培とかムリみたいです。

 

 まあそれでも、どんなに忙しくても、指トレ自体にそこまで時間はかからんのだよな。アップを入れて15分くらいあればできる。だからこれはできるかできないかではなくて、やるかやらないかだ。