強傾斜

 概ね135度以上の強傾斜を使ったトレーニングを考える際のガイドライン。ムーンボード等が設置されていればその課題を登ればいいのだが、そうでない場合も、マブシ壁さえあればけっこう充実した時間を過ごせる。その際のtips.

 

1 トレーニングなので落ちても気にしない。設定した課題を完登することに拘らない。

 

2 足を悪くする。スローピーなのとか、とにかく荷重しにくいホールドを使う。悪いほど引きつけにくくなり、その状態で足を残そうと努めることで体幹も強化される。

 

3 パワーに注力しているときは、できるだけ真っ向でトライする。各種フック禁止。ただし、それらのテクニックにフォーカスしたいときはこの限りではない。

 

4 大きいホールド、ワイドムーブは体幹に来る。小さいホールド、狭い動きは指に来ると心得る。

 

5 いちど登って、徐々に足を悪くする。2の通りだが、蹴り捨てないように気をつける。ランジの連続では意味が薄れる。悪い足を切らないように動くことで早く強くなる―上体と腕と指により負荷がかかる―し、フットワークも磨かれてくる。ただし、蹴り捨てを使って距離を出す練習をしたいときなどは、この限りではない。

 

6 課題の長さについて。2手から、長くても10手くらいにする。別に下から上まで登る必要はない。目的に応じて課題を設定しよう。

 

7 セッション中はハードなものから順にトライしていく。

 

8 弱点に意識的に取り組む。

 

9 ミックスアップ。同じことを何回もやらない。他人の課題を登るなどするとよい。

 

10 セッション中に落ちないようだと簡単すぎる。