年齢を重ねてもハードに登っている人は山ほどいる。回復が遅くなるなんて言うけれど、実際のところはどうなんだろう。
ビル・ラムゼイ曰く「1日レストで2連登目の感じ、2日レストで1日レストしていた分だけ戻る」
・・・1日プラスする感じみたいだ。兎にも角にも忍耐力が重要らしい。ある時期からハードに2連登するのはやめたそうな。
続いて曰く
「ウォームアップとストレッチに関しても辛抱強くあることが大事だ。柔軟性に頓着しないクライマーはけっこういるが、これは年齢を重ねても高いレベルを維持できる分野のひとつだと考えている。静的ストレッチはこのところ評判がよくないが、これは実験では相当長い時間伸ばした直後に力発揮をしているせいもあると思う。そもそも、体操やバレエの選手が持つあの柔軟性、ああいったものはクライミングにも大いに役立つと思うが、彼らがそれをどうやって身につけたかといったら、日々のスタティックなストレッチによってだろう。少なくともハイキックの練習からではないと思う」
「ウォームアップのために行うストレッチはたしかに必ずしも静的である必要はないが、運動後のスタティック・ストレッチは有効だと感じている。それはたんに可動域を確保するだけでなく、いってみればレスト時に手にかかる荷重を減らすのに役立つ」
「ストレッチと、あとはごく一般的に良いとされることをやっている、かな。食事をきちんと摂り、睡眠を確保して、プロセスを粘り強くたのしむことだ。加齢によって生じる不利な点を受け入れるところから始まるのだと思う」
うーん、なんていうか、大人だなあ。