ガイドライン

 何をいつ摂るかを問題にして、どう摂るかを気にしないことはよくある。折角だから食事をたのしもう。好きなように食べればいいって? ごもっとも。食べたらそのぶん動けばいいって? その通りだ。たとえば暇つぶしに食べることをやめれば、それだけで食事の満足度はずいぶん上がるだろう。ある程度の抑制が解放を祝祭と化す鍵となるのです、なんて。ストレスを散らすために食べることもあるし、ことはそれほどイージーではないですよね。

 

 

 目標課題に向かっているときは、そんなに食べたくならない。たたかえなくなるとわかっているからだ。その意味でもわれわれには目標があった方がいい。減量を目標にするのではなく、減量が必要条件となるような目標を持つと、結果として上手くいく可能性が高まるだろう。

 

 

 まあ何せ食習慣は読んで字の如くだから習慣づけをすればいいのだな。難しいな、ウン。それでルール作りをしようとする。話の流れはとてもシンプルだ。システマチックにアプローチする、理屈で頑張る、あるいはそこに倫理的精神的な何かを付与する。誓約によって厳しい制約を順守させるわけですね。このルールによって種々のダイエット法が確立されてきて、これはたぶん煮詰めると品目とカロリー収支に落ち着く。

 

 

 それで具体的に「これ食っちゃだめ」としていくのではなく、もうちょいゆるやかにしたら続けやすくなるんじゃないかという話になって、まあいつものことながら次のようなガイドラインが策定される運びとなる。

 

 

・加工食品を減らす

・非加工食品を増やす(炭水化物なら茶色い系)

・繊維の多い野菜を増やす

・甘い飲み物を減らす

・タンパク質を多めに摂る

・食べるものの重さを計る

 

 

 特定の食品まで話を絞らないで、このくらいのカテゴリで自分なりにカスタマイズしていけば、より納得した形で食に向かえるだろう。納得というのは殆どあらゆるものに優先する。つくづくそう思う。