種族的特質

 クライマーってけっこう詩人気質だと思う。ボルダーを俳句だとしたら、リードは短歌で、マルチピッチは散文詩、ビッグウォールは叙事詩だろうか。知らんけど。

 

 できないことをできるようにする、とか、夢のような目標に向かってすすむとか、限界をプッシュして自己を更新するとか、まあロマンチストだな。これに冒険家気質と酔狂な性質がまじりあって、各自の性格を決定しているように思われる。

 

 クライマーにゲーム好きが多いのも、決して気のせいではないと思う。目標課題への取り組みは、レベルを上げて強いボスキャラに挑戦しにいく感じに非常にちかい。ボスが特定の行動パターンをしないことを祈ったり(天候)、クリティカルがでることを祈ったり(会心のムーブ)、ボスを倒すために陣形や装備を何度も考えたり(ムーブ解析や身体づくり)、ぜんめつしたらすぐリセットしてくり返す(打ちまくる)ところも似ている。ボスキャラがダンジョンにいるように、目標課題もそれなりにアクセスのわるいところにある。

 

 あとは漫画好きも多いですね。これはなんでだろうな。サブカル好きなだけか、あるいはアウトロー気質の発露か。たんなる偶然という説もある。また今度考えよう。