Tips(2)

 うっすら気になる話シリーズその2。

 

 栄養素って考えだすと本当にきりがなくなる。タンパク質だのアミノ酸だのサプリだの摂取タイミングだの、「しゃらくせえ」とは思うものの、ちょいと調べてみたところ、次のような話が聞こえてきた。

 

 いままで何となく「グリコーゲンは蓄えておいたほうがいい、エネルギータンクが空の状態で修業するのは望ましくない」と思っていたんだが、実際それは一般的にはそのとおりなのだが、あろうことか種々のリサーチにおいて、グリコーゲン不足下で持久力トレーニングをすると効果が目立って上がる事実が報告されているらしい。例によってミトコンドリアが頑張るもよう。ちなみに脂肪を燃やすための酵素も出るとのこと。リパーゼとかだろうか。要継続調査。

 

 細かいことはようわからんものの、その昔のわれわれの祖先は空腹状態でも食料を求めて動けないことには生き延びられなかったわけだから、いつもグリコーゲン満タンだと、身体のほうもちょっとeasyな気分になってしまうのかもしれない。グリコーゲンを満たすと水分を引きこんで目方がふえると聞いたこともあるので、すくなくともボルダラーにはカーボローディングは不要、炭水化物を多めに摂るのは外で登ったりコンペに出たりする日に補給として、でいいのかも。

 

 即効性を求めるなら単糖、より長時間動くなら炭水化物、みたいな使い分けか。これも要継続調査。

 

 総じて、刺激を変えるという意味でも、すこし空腹の状態で持久力トレーニングを行ってみて、変化を記録してみるのは、人体実験としてはアリっぽい。目方も落ちるから、どこからどこまでが持久力の改善なのか、わからなくなってしまいそうなのが最大の問題か。

 

 注意事項としては、長くつづけると疲れで容易にオーバートレーニングになることと、回復が遅れて動きの精度が落ちて故障してしまうことが挙げられる。けっこう危険だな。

 

 ちなみにパワートレーニングに関しては、やっぱりアミノ酸が大事なようです。このあたり、一日のうちにパワトレ→持久力トレと移る場合どう振舞えばいいのかまでは、しらべたもののイマイチよくわからなかった。そもそもこの手の話は、分単位で反応が起きるのかについてまでは語ってくれないのが通例である。いまのところは「ひとまず日を分けたほうが良さそうだ」ということくらいしかできない。

 

 なお、一般に空腹下ではパワトレは効果的でない。集中すれば関係ないだろうという気もするのだが、パフォーマンスは低下しなくても、トレーニング効果は得られにくいということなのだろう、おそらくは。これも直感的な理解だから裏を取らんとな〜。