上達のために

 物事の上達には時間がかかる。どれくらいかかるかは取り組み方による。トレーニング日誌やメモが大事なのは、あとになって振り返れるからだ。

 

 気紛れに散発的なトレーニングを行っても成果は得られにくい。効果が出るのは早くても数週間後からだし、運よくパフォーマンスが向上したとしても、どれがどの部分の成長の要因になったかを判別することができない。

 

 ゆえに一度に数多くのことを取り入れないほうがいい。我々は効果のありそうなものしか試さない―だからどれが効いたか簡単に判別できない―し、効果があるとわかったものはつづければならない―いちどにたくさん試すとこれがむずかしくなる―し、時間は限られている―いちばんの理由でこれが上記の「いちどに数多くのことを取り入れる」理由にもなっているのがすこぶる厄介―からだ。

 

 そうなるとどうしても焦りが生まれ、これが継続的なトレーニングを実現しづらくする主要因となる訳だ。ううむ参るねえ。