昨日は3尾3バラシ。去年もこんなことを言っていた。釣り場も遠いが、職業釣師への道はなお遠い。
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とはいえ一年ぶりの春サヨリはいい。何がいいって、秋より型が良くて、身もしっかりして旨くて、掛けたときの引きもいい。そして秋より釣りにくい。
魚類の学習機能がそんなにすぐれているとは思っていないのだけれど、どう考えても秋より賢くなっている。実際、昨日も何度もエサを見切られている。
秋イカもそうだが、サイトの釣りは、相手の動きが見えて単刀直入でいい。
見切られた原因、ですか? どうだろう、エサとハリの大きさのバランスがよくないのかも。あとはハリスの太さだろうか。掛けたときに切られるのを嫌って、太いハリスに小さいハリという組み合わせにしたら、市販品でもハリのチモトから結びがすっぽ抜けた。ハリに対して結び目が大きくなりすぎるのかもしれない。3号のハリで0.8号はやめておこうか、という感じになっている。
ハリ4号はハリス0.6-08として、3.5号に0.8ですっぽ抜けがないか、また3号に0.4で切れないのか、あるいは0.6ですっぽ抜けないか、この辺を検証する感じになりそうである。
いまのところ、ハリス付きハリ製品では、がまかつに軍配が上がっている。聞いた話だと、こういうのは一本一本手仕事らしいので、ハリ結び職人の腕がいいのかもしれない。知らんけど。
昨シーズン、経費節減と思って、自分でハリと糸を買って何本か結んでみたものの、糸は細いしハリは小さいし、ようやく結べたと思ってもいざ魚が掛かるとすっぽ抜けるしで、諦めざるを得なかった。器用な人にとっては何のことはないのかもしれないが、こういう細かいことが安定してできるというのはすごいと思う。補助器具だの何だのという問題ではないと感じる。
そんなこんなで悪戦苦闘しているが、相変わらずアタリは出たり出なかったり。泳いできたサヨリがサシエの後ろに定位して、口に入ったかと思う瞬間にはアタリウキは動かない。その後反転して、糸を引っ張られて、ようやく動くか、あるいはエサを見切って離れていってしまう。
現状、偏光グラスを使っても、それ以上の詳細は見て取れないので、もはや合わせを放棄して、竿を下げてひたすら巻いている。ウキが動いた瞬間に竿を立てるとどうも外れやすい気がする。糸をもっと張り気味にせい、ということなのかもしれんが、足場の高さと手持ちの竿の長さ、そして風と波の関係で、この辺はどうしても難しい。
結果的に、中間距離で目視できて、エサが消えたら、その瞬間合わせるというくらいしか、できることがなくなっている。これも時たましか見えないし、第一、これではアタリウキの意味がない。
一周して昨年と同じ状況になっている。いや、去年は近距離で同じ状況だったのが、中間距離になっただけ、進歩している。ワンシーズン仕掛けを練って、それでもこうだから、明日はひとつ、アタリウキなしの仕掛けで行ってみるか。