胸に一物、手に荷物。
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冬になると近海に養殖ノリかなにかの網が設置されるのだが、どうやら12月から3月までの期間のようだ。あれがもうすこし残るようなら、春イカの回遊待ちによさそうだ、と思って見ていたのだけれど、そう都合よくはいかんわな。
昨年、親イカを狙おうとして忘れていたのをいまになって思い出して、ちょっとポイントを選んで通ってみようということで、いろいろと調べてみたところ、キーワードは
1 藻場
2 岬や水道など潮通しの良い場所
3 湾
4 流入河川
5 ディープエリアに隣接した浅場
順不同でこんな感じのようである。藻はホンダワラかアマモが有望で、砂地に生えるのがアマモらしい。四国ではアオリイカを「モイカ」と呼んでいるだけあって、近海に藻は結構あるから、条件はわるくないのだろう。大規模な藻場があれば回遊ルートと考えていいのだろうか。ちょっとよくわからない。
2は地図を見ればいいのでわかりやすいが、先端部というのは遠くてどんづまりなのでアクセスがわるいんだよな。5とくっついてくれるといいのだが、近所は遠浅の砂地がほとんどで、ブレイクラインが岸から届くところにある場所は見つけられていない。
3については、それらしい地形はすこしはあるものの、潮通しが良くなさそうなのと、ちょっと遠いのがネック。むしろ4を起点に考えて、ほかの要素をできるだけ多く満たしそうなところで、朝から出かけるのがいいのかもしれない。
時期に関しては、瀬戸内側ではGW前後から開幕し、ことによるとお盆前にも産卵しているそうだが、本当かよという感じである。去年一昨年と釣り場に通ってみたところでは、7月以降、イカ釣り師をほとんど見ていないんだけどな。
とはいえ、香川でも東讃・中讃・西讃で海況はかなりちがうから、自然、釣期も変わってくるものと推察される。
そう考えてくると、時期よりも水温を目安にしたほうが良さそうな気もしてくる。春イカ開始の目安は17℃とされているので、そのあたりから通いはじめて、釣り場を把握しつつ、本格的なシーズンインを待つ、というのがよさそうである。なお、イカの摂餌の好条件は20℃以上であるらしい。
なお、藻場については、満潮から下げにかけて釣ったほうが、岸からだと結果的に狙える範囲がふえるケースが多いとのこと。干潮でしか入れないポイントとともに、釣行時の参考にしよう。(この項了、次回へ続く)