逆風の太刀

 土日と連登。湿気と小雨が一瞬やって来たが、北西風で吹き飛ばされるので気にするほどではない。

 

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 岩場でようやく人に遭遇したと思ったら、ボルダラーではなく山の手入れをされている方だった。こういう仕事は、町や役所などの、大抵は自分の親くらいの年齢の人がされている印象だが、この辺もそんな感じであるようだ。

 聞くと、これから隣の山まで歩いて、伸びてきたウルシを刈るのだという。岩場周辺の木の枝なども、邪魔にならないように伐採してくれているとの由。頭が下がる。

 

 いろいろと聞いていくと、どうやら自分が偶々人のいない時に来ているだけのようで、市外県外からもボルダラーはちょくちょく訪れているらしい。今登っている場所より、少し下のエリアにいることが多いそうである。

 

 周辺の山についても親切に教えていただいた。通しで歩けるよう、定期的に道を手入れしてくれているとのこと。三角点を制覇している人が結構いるもよう。

 付近の地図をアプリで見せてもらったところ、近くの山道の周りにいくつか岩が映っていた。この頃ではGoogleだの航空地図だので岩を探すというが、アプリにも映るのか。世の中は動いている。

 

 私はオリエンテーリングをしたこともないし、そもそも等高線のある地図を手元に置いたこともないから、まったくの門外漢だが、これだけ整備されていれば、ハイキングもピークハントも、ずいぶん快適に行えるだろう。瀬戸内ならではの多島海の美しい景色を彼方此方で眺めることができて、間違いなく充実することだろう。

 

 今日は新たな課題に手をつけ始めたくらいで、収穫はとくになし。もともと小規模なエリアの、そのまた入口からなかなか動けないが、それが現状だから一向に構わない。

 

 

 

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