風袋

 サヨリグの話をしつこく続ける。

 

 いまの仕掛けだと、近距離ならともかく、中間距離になると4グラムのスーパーボールの動きではなかなかアタリが取れない。

 

 この数回、群れが若干遠くにいるから、単純に見えにくくなったせいなのか、中通し飛ばしウキの方に絡み防止チューブを入れた分、動きが出づらくなったのか、それとも他に原因があるのか、判別するには試行回数が足りない。

 

 飛ばしウキとアタリウキのパターンとしては

 

1 2つのスーパーボールを遊動にする

2 ハリス止め側のスーパーボールを固定し、他方は遊動にする

3 ハリス止め側のスーパーボールを遊動にし、他方を固定する

4 2つのスーパーボールを固定する

 

 およそこんな感じだろう。固定といっても穴を空けたスーパーボールに糸を一周させているだけなので、半固定と言った方が近い。したがってウキ下の調整もできる。

 

 このうち3の線は直感的に違うと感じる。1、2ですでに絡んでいるから4もアウトだろう。

1、2で絡むので、道糸側のスーパーボールにチューブを入れたら、何というか天秤効果というのか、ずいぶんマシになった。 

 ところがです。アタリが取りにくくなったようなのだな。

 

 1でも2でも、スーパーボールがくっついた状態をつくって、そこからの変化を観察していたせいかもしれん。

 透明なチューブを入れた分、2つのスーパーボールが接しなくなったので、位置関係の変化を読み取りづらくなったのか。それとも遠くまで投げたので見えにくくなっているだけなのか。流れとうねりのせいなのか。判断しかねる。

 

 少なくとも、4グラムスーパーボール1個では、飛距離が足りない局面が出てきたのは確か。大きめのスーパーボールを使えば、カゴ釣りの人と同じくらいは飛ばせそうだが、遠投すればするほどアタリは取りにくくなるだろう。

 したがって、まず中間距離でアタリを取れて、絡まない状態をつくることを目指そう。

 

 しかしこうやってウンウン唸りながら考えているが、そもそもアタリって取れるのか。取れるとしてどれくらい取れるのか。

 何のために取るのか。「釣っている感じが出て楽しい」という以外に取る理由はあるのか。

 アタリに気づかずにハリを飲まれても、サヨリなら頭を落として救出すればいい気もする。

 

 かくの如く問題は山積しており、風雲は急を告げており、一刻も早い原因究明と事態の打開、そして解決が求められている。