どう登るか

 クライミングに限らず、身体を動かすときにソリッドな体幹があると大いに助けになるというのは事実だろう。あって損はない筋肉、それが体幹である、なんて。

 

 たしかに、最高のトレーニングは登ることだ。ではどう登るか。赴くままに登ろうか。しかしそれだと自分の好きな動きか、自分の考える自分の苦手な動きか、いずれにしても自分の考える範囲の課題に限られてきてしまう。バラエティに富んだ課題を登ることによってこそ、全局面的に向上していくことができ、結果プラトーにも陥りにくくなるのじゃなかろうか。何やら「定期的にいろんな岩場やジムに行きなさい」という、いつもの結論になってしまった。

 

 「そうはいっても平日の仕事終わりに遠くのジムに行くのはキビシイよドラえもん」という心の声が聞こえるので、ホームウォールでどうにかできないか。そう考えたとき

 

1 強い友だちを呼んで課題を設定してもらう

2 同じくらいの強さの登りのタイプの違う友だちを呼んで課題を設定してもらう

3 そこら辺の人を呼んで無作為に課題を設定してもらう

 

 これ、そんなに簡単じゃないな。そんなに友だちいないもの。3などは初段以上の難しさに感じるぜ。そうさな、黙々と登る向きには

 

1 自分が遭遇した課題のレプリカ、遭遇したムーブを左右対称にして再現

2 ワールドカップなどで観た課題のムーブの再現

 

 この辺は取り入れ可能じゃなかろうか。

 

 何だかんだ言うてても、一生懸命登り続けてさえいれば、上達するような気もしている。自分にしても、ほんのちょっとずつだが、数年前より向上している。

 

 この秋に目標課題を登って、そのときに祝いの酒を飲むとしよう。いま決めた。