レストぎらい

 おなじレベルの人間と遊ぶのはたのしい。すこし上のレベルの人間と遊んでもらうのはうれしい。初心者と遊ぶのも、きっとおもしろいだろう。あまりやったことがないからようわからんが。

 

 ひとりで登る場合、いまいちモチベーションが上がりづらいことはある。こういうときの作戦としては

 

1修業と思って登る

2なにも考えないでとりあえず登る

3あきらめて家に帰る

 

 このくらいしか思いつかない。しかしそれではあまりにもあまりにもなので、もうすこし調べてみた。

 

1 報酬を設ける

 この宿題が一手すすんだらビールを飲んでいい、とかそういうの。よくある手だけど、選手も監督もじぶんだから、簡単に掟を破ってしまうなあ。

 

2 ヘッドフォン作戦

 気に入った曲をかけて己の世界に入り込んでしまうというもの。欧米のジム動画だとこういうひと、たまに映っていますね。最近そのへんのジムでもまれにみかける。まわりの音が聞こえないと危ないと思うのだけど・・・

 

3 レスト時にトレーニング動画を観る

 修羅からモチベをもらう作戦。たしかに彼らは努力を怠っていない。

 

4 宿題が登れず空手で帰ったときのかなしい気持ちを思い出す

 これは失敗の記憶を思い出すことになるから両刃の剣だけど「もう今日はこんくらいでいいや」と流しそうになったときに使えそうだ。

 

5 ジムに行くインセンティブをほかに設けておく

 読みかけのマンガを読むためとか、スタッフとあそぶとか、おいてある雑誌のバックナンバーを読むとか、そんなんでもいい。

 

 何せ登らないことには上達しないよな。登りまくっているうえに、登らない時間で考えればさらに強くなれる可能性がある、そうだよな。一万時間の法則は嘘だとか、量より質だとか、教わりかたや学びかたが大事だとか、それはそうだろうけど、そればかりにかまけている暇があったら、量が質に転化するまで対象につきこんだほうがいい気がする。だいいち、登りまくるのはそれだけでたのしいわけで。

 

 これは見方を変えると、登るモチが下がっているときは、登るのがたのしくなくなっているということだから、ほかのことをしたっていいのかもしれない。問題は、登らないと圧倒的に弱くなってガッカリして、いったん設けた休止期間を破るのが億劫になってしまう点にある。話は結局ここに戻ってくるみたいだ。

 

 

 クライミング以外のあそびでも事情はおなじ筈だけどれ、実際これほどレストを嫌う種族も珍しいんじゃないかと思う。

 以上、連絡おわり。