デカルト

 教えたり、発表したり、あるいいはたんに話したりするときに、考えられる3つの方法。

 

1 アメ

 たのしいゲーム、モチベーションを上げる動画、おいしいアメを渡す、等。

 おもしろくて、気分もよくなって、相手が楽しんでくれます。その時その瞬間はたのしいが、将来の展望とか、そういった観点はありません。もちろん、本当にうまいアメだったら、また違うかもしれないが。

 

 ともあれ、アメばっかり食いすぎの人をどうにかするには、ヘルシーなものをあげるのがいいだろう。たとえば

 

2 生野菜

 ええと、これはレタスやサラダ菜ではなくて、ふきのとうとかカリフラワーとかそういうの。あるいは500ページくらいの仕様書。ひたすら事実の羅列ばかりでしかも読みづらい長大なプレゼン資料。身体(あるいは仕事)には良いのだろうが、とにかく苦い。ツラい。

 

3 調理

 素材を上手に調理すれば、今だけでなく将来に向けて良いものを食べやすく提供できる。言うは易しですな。

 

 プレゼンするときにでも気をつけると役に立つのかも。普段から話していることが1にとどまってばかり、というのもありそうな気がするな。苦いものもいつの間にか取り入れさせる3は技術であり芸であり道の領域に入る。

 

 昔の文学者の座談録など読んでいると「投げたつもりが投げられている」場面に出くわすことがあるが、こういうのも3なのだろうな。座談の名手というやつですね。日々の暮らしにおいても3を意識することで、コミュニケーションのレベルが上がるやもしれない。

 

 ともあれ、まず自分のことを省察する能力は、セルフコーチ・クライマーにとっては欠くべからざるものだと思う。