どうも岩に行くのが億劫になっている。どうしちまったのかと自問してみるまでもない。触る前からビビっているのだ。内外のコンディションを言い訳にして「無理して行くのは違うしな」なんて呟いて、戦端を開くのを日一日と先のばしにしている。もう完全にビビリである。ぐむう。
たしかに無理してもロクなことはない。だが無理を無理でなくする努力を怠っている、これはわれながらアカンやつ。気が乗らん日はトライしない、それはそれでいいものの、気が乗るまで待つのはちょっと、気が長すぎやしないか。
たぶん登る前から目に見えないところで種々の準備はわれ知らず始まっていて、もはやそれは登りにとどまらず、困難に相対するあらゆる状況において生じているのではないかという気さえする。生活から心の張りをとったら、それはただのうすい生だよな。
参るねえ。ひとまず板だけでも触ってこよう。