ピンチ

 はチャンスといわれましても。ピンチを経験しまくれ、といったって、手首も痛くなるしさあ。ワイドだと肘に来ちまうし、そもそも持てないから動きようがないですよダンナ。メンタルもゲンナリするし。どうすりゃいいんだ。深刻である。

 

 自分にとってちょうどいいピンチ課題を自分で作るのがいちばんいい、わかっちゃいるけどそれができたら苦労しない。強いクライマーに設定してもらうのが次善の策だろうが、これもそんなにかんたんではない。局部鍛錬を考えざるを得ない、そんな世の中である。

 

 ひとまず、自分の苦手なピンチについて分析しよう。持てないのは

 

1 ワイドかナローか

 

2 浅いか深いか

 

 くらいはチェックしたうえで原因を考えていくとして、ポジショニング(力の入る位置、または負荷を分散できる位置にすみやかに入る)とかホールディング(親指と人さし指の水かきの部分をうまく使ってフリクションを得る)、ムーブ(ピンチが引けないならその他の部分でたわみをつくる)といった技術面を脇に置くと、気になるのは

 

1 親指

 

2 小指

 

3 その他の指

 

4 手首

 

5 肩と体幹

 

 の順になろうかと思われる。

 

 鍛練の仕方だが

 

1 ボルダー

 

2 システムボード

 

3 ピンチボール

 

 あたりだろうか。ピンチブロックというのもあるけど、つかっている人いるのかな。例によって欧米のクライマーは好きみたいです。筋トレと同じ感覚で負荷調整できるからだろうか。

 

 同様の考え方でフィンガーロールもある。フィンガーロールがクライミング全般にどれだけ効くのかは全然わからん―試したひとの話を聞いたことがない―が、時間があればトライしてもいいかもしれない。

 ギミックで気になるのは、アダム・オンドラが開発に関わったというチェコはムエルテの「Clasper」かな。

 

 身近なところでは、オフィスで坐ったまま片手でA3の紙束を掴んで動かす、というのをやってみたことがあるが、すぐに飽きてやめてしまった。あまりやると袋が開いちゃうんよね。

 

 何せ部位鍛錬はあまり気が乗らない。できる限りボルダー課題でなんとかしたいものである。以上、定期連絡。