練習のリズム

 平日働いて土日休みのサラリーマンクライマーの場合、岩場に出かけるのは基本的に週末である。で、土日をパフォーマンスのための日とすると、その二日間の初日である土曜日に100%の状態になっている必要がある。これをさまたげるような行いは避ける、そういう考えかたができそうである。

 

 これを念頭に置いて平日のクライミングを組み立てるとどうなるか。まず土日明けの月曜日はレストとして―週明けのPCは目に刺さる―、火曜がよさそうである。ポイントはここに高強度の動きを入れることだろう。土曜までの回復期間は長いほうがいい。

 そして、一日あけて木曜にスキルトレーニングを行う。金曜日にレストを入れれば、土曜日にいい形で勝負できそうに思える。

 

 あるいは、火曜日に高強度をこなしたあと、水曜をスキルトレーニングか軽めの登りにして、木金の2日レストという線もある。これならHPは最大になるだろう。

 どちらの戦略をとるかは、目標とする課題の性質も考慮して決めることになりそうで、ロングルートでスタミナが要求されるなら、2日レストはいい手かもしれない。パフォーマンス期でなければ、平日と週末に区別がないから、単純に高―低―中のサイクルを守って回していけばOKのはず。

 

 いずれにせよ、トレーニングで念頭に置くべきは、いったん身につけたフィジカルを落とさないようにすることであると思う。10日に一度はフィジカルトレーニングを入れる。筋トレをしている人はそのメニューだし、キャンパや指トレをしている人はそのメニューだし、継続的なトレーニングで到達した水準を落とさないようにメンテナンスすることが大切な気がする。毎週火曜日はキャンパか指トレ、木曜はARCトレーニング、そんな感じだろうか。

 

 これではもの足りない、もっと登りたいという向きは、火曜に高強度、水曜にARCでアクティブレストし、木曜をスキルトレーニングにあてて、金曜はオールレストにすればまだ成立すると思われる。

 以上、報告おわり。

 

 

 

パタゴニア