いまや巷にはトレーニングの情報があふれていて、そのせいで逆に本当に有益なものを選ぶのがむずかしくなっている。クライマーによって必要なトレーニングはその時々で異なるし、特殊なトレーニングも場合によっては必要である。
クライミングは複雑な要素がからむから、自己評価がしづらく、他人が適切に評価するのも同様にむずかしい―スポーツとしての蓄積がまだ浅い―から、コーチにつけばそれでOKとはならないうえに、クライマーたるもの自分で学びたいところがあって、おのおの手探りで試行錯誤しているのが現状であると思われる。
こういう時は原理原則に立ち返って、そこから考えていくのがよかろうと思って調べてみたところ、これについてクライミングコーチのウィル・アンジェリンが、7つの原則を挙げているのを見つけた。なかには「何じゃらホイ」というのもあるが、役立つ部分もありそうに思えたので、以下に要約してみた。
・クライミングは非常に懐の深い遊びである(いろいろなジャンルがあり、それぞれに必要とされるものも変わってくる)
・クライミングは強い負荷に耐えるだけの専門的な身体的要件を求める
・クライミングは技術主体の遊びである
・しかしながらフィジカルの貢献度もまた無視できない
・クライミング能力を高めるには時間と労力を必要とする
・練習と本番は別である
・本番のパフォーマンスを行うことは、トレーニングにおいても良い刺激になる
迷った時の参考になるかもしれないな〜。