ハリについてはどうか。
ひとまず軸の長い方が餌つけはしやすい。一方で「チモトを隠すように」としている本もあるから、結局は餌の種類と付け方によるんじゃないかと思われる。
ハリ先も、サシアミひとつとってみても、「隠すようにつけよ」と書いているものもあれば、「先を出すようにせい」と書いているものもあるし、まちまちだ。
一般に、魚に聞くしかないことがらについては、回答はバラバラになりがちである。
あとは形が本当にいろいろありますね。「何でこんなに」というくらいある。夢枕獏氏がどこかのエッセイで書いていたけれど、こんなに釣鉤の種類の多い国は日本だけだそうである。
ちなみにサヨリ釣りで調べると、ウェブ上ではサヨリ専用以外にキスバリの6〜7号、袖バリの4号等が挙げられている。キスバリはバラしにくく飲まれにくいという意見があるようだ。これまた試してみよう。
まあ何だ、ハリの形の違いを見て、魚の口の形や捕食の仕方を思い浮かべたりして、それだけで楽しいのだから、釣り人というのは世話がないというか。このあたり、岩登り家がホールドを見てムーブやホールディングを思い浮かべているのと何ら違いはないようである。