クライマー・クライマー

 あろうことか釣り場のすぐ上がボルダーエリアで、気がつくとまた登りだしている。

 

 この岩場、アクセスはイマイチだし途中に補給ポイントもないし課題も今風でないからか、まったくと言っていいほど人に会わない。自転車だとアプローチがアップになってちょうどいい感じなんだけどな。

 

 適当に走り回っているレベルで脚質もへちまもないのやが、これまでの感触からすると、クライマーにはどう頑張ってもなれそうもない。平地や下り坂で勢いのついた車輪を回すのと、登り坂とでは、運動の原理が異なるらしいが、そんな風に理屈づけるまでもなく、自分が登坂に弱いという強烈な実感がある。

 

 一般に、小柄な人の方が相対筋力が高くまた自重が軽いので、登りには有利に働くそうです。逆に大柄な人は筋量があるのでスプリントや平坦路に適性が出やすいのだとか。このあたり「まあそうなんだろうな」と聞き流している。

 

 自分はというと、体格的にはどっちつかずだから、たんに身長に比して自重がありすぎるのと、登りが下手すぎるのである。登りの場合、ペース配分やギアの選択、ライン取りなど、考えることが多いように思う。言いかえるとヒルクライムはよりマネジメント業務的であり、その点でもヒラの自分には向かないものと見られる。

 

 これまた一般論になるが、平坦よりも登りの方が、実力の差は出やすいとのことである。これもどうしてかと言われると困るけど、やっぱり直観的に「そうなんだろうな」と思ってしまう。

 

 他に分かったことといえば、少々走ったくらいでは体重は落ちないということと、岩はやっぱりオモロイということくらいか。まったく、当たり前のことを本当に何度も書いている。