修業には休養がつきものだ。ワークアウトにレストは不可欠だ。休むのは仕事のうちである。ともかく、トレーニングにレストがどれだけ大事か身に染みてきたのはようやくここ1年ほどである。
アメリカ東海岸のフィジカルトレーニング・コーチたちがサイクル中のトレーニング量のバランスについて調べたようで、それによると4週間のうち、順に22%、28%、35%、15%(レストの週)と割り振ったとき、もっとも成果が出たという。この「レストの週」を低強度に抑えるのがほんとうにむずかしい。
仮に週10時間登っているとすると、4週間で40時間。すると内訳を
1週目:8.8
2週目:11.2
3週目:14
4週目:6
にせよ、というわけか。各週のセッションの強度の振り分けは高中低の順に43%、34%、24%だというから、1週目だと順に3.7時間、3時間、2.1時間となる。セッションの順番は、高低中で回した方がいい気がするけれど、とくに触れられていなかった。
ちなみに各セッションの概要は以下。
1 ウォームアップ10-15分(セッションの時間には含まない)
2 ボルダー15-25分
3 宿題トライ25-45分
4 レスト5-15分
5 補強トレ(低強度の日はこれをする時間がなくなるかも)
・懸垂、ボックスジャンプ、フロントレバー
・キャンパスラダー
・インターバル(クライミングでなくランとかバイクとか)
おそらくこのトレーニングプログラムは、努力度合いを常に100%近くに固定して、時間のみでセッションを評価しようという趣旨なのだろう。
こんな緻密な真似はすくなくとも私にはできないな。週ごとの時間の割り振りまでなら何とかできるかもしれないが。量だけでも周期性を持たせれば刺激は変わることになるか。
しかしトレーナーという人達はほんとうにいろいろ考えていておもしろい。